ノラのパンについて
埼玉県寄居町で予約販売と卸売り販売をメインにパン屋をしています。
早いもので開業をしてから7年目に突入しましたが、まだまだ駈け出しです。
現在、主な販売先は深谷市の「農林公園農産物直売所」、熊谷市の「おにっこハウス」、小川町の「リフレ」です。
2018年5月から地元の男衾農産物直売所での卸し販売もはじまりました。
ノラのパンは素朴で地味なパンが多いです。有機農家の知り合いに夏まれた環境で・有機食材やそれを自家製加工したした具材を使用したパン・焼き菓子に大きな価値を感じています。
パンの毎月15種ほどで、定番のパン以外は入れ替わりがあります。
本来パンは簡単に咀嚼してしまうものではなく、ご飯のようによく噛み締め食べるものだと思っています。食パンのようなやわらかいパンは柔らかくカンパーニュやバケット、ドイツパンはしっかり焼き込み香ばしいクラスト(外皮)としっとりとしたクラム(内相)を目指しています。愛すべき自家製酵母の力を最大限に発揮して、香り豊かなパンを目指しています。
硬くてしっかりとしたパンが良いとか、自家製酵母のパンはすっぱくて当たり前だとは思っていません。国産小麦と自家製酵母、厳選された食材の特徴を生かした存在感のあるパンを焼いていきたいです。
ノラのパンの自家製酵母種について
ノラのパンでは、約7年前に自家産全粒粉から起こした酵母をリフレッシュ(種継ぎ)させた、小麦酵母の種とライ麦酵母のみでパンを焼いています。自家製酵母種は種継ぎする環境によって個性が出るのが特徴です。
自家製天然酵母とは小麦やフルーツなどに付着した酵母菌に種継ぎをすることで、製パン性に優れた菌を増やしていきます。種を継ぐ材料。環境によって酵母菌と共に様々な有用菌が混在し、それが複雑な味と香りを生みます。(酵母とイーストは同義語です)
イーストが悪いとか天然酵母が良いという事ではありませんが、1から自分で育てることで安心安全で愛着の湧く自分だけのパンの源になり、市販の大量生産されたパンとの違いが出ると思います。
ノラのパンのおいしい食べ方
ノラのパンでは酸化防止剤などの保存料や必要のない添加物は使用していません。また外国産小麦や北海道産小麦と比べたんぱく質量が少ない関東産の小麦を使っているため、市販のパンより硬くなりやすいです。焼いてから1日ほどはそのままで食べていただきたいですが、 2 3日立った場合は温め直した方が美味しいです。
使用材料について
ノラのパンでは、手に入らないものや、高価すぎる場合以外は基本的に国内産または屋内でもより身近なところで調達できるものを使いたいと思っています。パン生地に混ぜる具材を地元でとれた材料をノラのパンで加工したものを多く使っています。小規模な産地が多いので気候に左右されたり、価格が上がることがありますが、安心安全で低エネルギーです。何より、小規模の方が生産者の手がかかっているので、真心こもったパンになると思います。